「十二人の死にたい子どもたちはつまらないか?」について解説します!
映画「十二人の死にたい子どもたち」は、同名小説を映画化した作品です。
物語は、12人の子ども達が、病院で集団自殺を試みます。しかし、現場に原因不明の遺体があったため、その理由を追求する内容になっています。
個人的には、どんなエンディングになるかドキドキしながら見ることができました。しかし、口コミや評価を見ると、酷評もあり、賛否両論分かれる作品だと思いました。
これから、十二人の死にたい子どもたちがつまらないと酷評される理由と、面白い見所についてお話します。
一部ネタバレも含みますので、ご注意ください!
もくじ
つまらないと酷評される理由は?
つまらないと酷評される理由を解説します。最も考えられた理由は、映画化によって、心理描写や動機などの説明が深く描かれなかったことにあると思いました。
【酷評される理由】
①設定のわりに怖いシーンが少なかった。
②出血多量のグロいシーンはいらなかった。
③登場人物が多すぎて中途半端だった。
④動機がよく分からないシーンが多い。
①設定のわりに怖いシーンが少なかった
物語の設定は、集団自殺をしようとする12人でした。そのため、全員で自殺しようと争ったり、人間の醜い部分が表現されたりするなど思っていました。
しかし、実際の映画は、怖いと思えるシーンはなく、淡々と事実が解明されていくようなストーリーに、ホラーミステリーと期待していた方にとって、消化不良になったのだと思われます。
②出血多量のグロいシーンはいらなかった
怖いシーンはないにも関わらず、ノブオが階段から落ちて頭を打ちつけ、出血多量になった演出がありました。ノブオの額は血だらけで、グロい演出となっていました。
このシーンについては、ノブオ自身は出血のわりに平然としている感じだったので、出血多量な演出はいらなかったのかなと思いました。無理にグロくしようと演出をして、逆にリアリティがなくなったと感じた方が多かったのだと思います。
③登場人物が多すぎて中途半端だった
映画の枠内におさめないといけない縛りはありますが、全体的に各個人の死にたい理由が中途半端に描かれていました。心理描写などが深く描かれないため、何でそんなことを思ったのかや、ここでカミングアウトする場面かと思うシーンが多かったです。登場人物は半分以下でも良かったと思います。
そんなスピーディーな展開に、うまく物語の解釈が進まなかったのだと思われます。
④動機がよく分からないシーンが多い
死にたい理由もですが、様々な行動の動機が深く描かれていないので、よく分からない状態で進行するシーンが多かったです。サトシの動機もですが、死にたい人達の中に、死にたくない主催者が混入しているのもよく分からないポイントです。
具体的な説明が全てされずエンディングしたので、消化不良になった方が多かったと思われます。
面白い見所は?
酷評されてしまう理由について解説しましたが、面白い見所もあります。個人的には、設定含め大変楽しめた内容になっていたので、そのポイントをご紹介します!
【面白い見所】
①設定に期待できる。
②若手俳優陣が多く出演している。
③真相までの過程が面白い。
①設定に期待できる
そもそもの設定が予告から期待できました。集団安楽死を目的に12人が集まる設定や、13人目が登場して物語が変な方向に進んでいく流れは面白かったです。
また、設定をそのまま終わらすのではなく、メッセージ性を含め終えたことも、個人的には大変良かったポイントだと思いました!
②若手俳優陣が多く出演している
ベテラン俳優陣はいなく、若手俳優陣たちのガチンコ勝負といえる演技は見所でした。それぞれが、癖のある役を演じ、しかも死にたい役なんて難しかったと思います。しかし、見事演じられており、感情移入できるほど面白い作品になっていました。
豪華若手俳優陣が多く出演しただけでも、楽しめる内容になっています!
③真相までの過程が面白い
真相までの過程が面白いです。ストーリーは、それぞれのカミングアウトで進展していきますが、各個人の同期や理由などが、実際にもありそうで、妙にリアル感があったのが面白かったです。「死」を考えている人が、今後どのように考えて、エンディングを迎えるかの過程が面白かったです。
まとめ
十二人の死にたい子どもたちがつまらないと酷評される理由と、面白い見所について解説しました。
酷評されてしまう理由もなんとなくイメージはできますが、個人的には面白いと思えた作品です。特段、映画中のインパクトある展開はないので飽きてしまう方もいると思いますが、淡々と推理がされ、真相が明らかになっていく過程は見所になっています。
ぜひ、未だご覧するか迷っている方がいれば、先入観ゼロで見ていただければ楽しめる作品になっていますので、チェックしてくださいね♪
ただし、暗い感じな作品であるので、そこは注意してくださいね!

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