映画「パラサイト 半地下の家族」の伏線を考察します!
本作は、全てのことやものに意味があったと言っていい程、練り込まれた作品となっていました。
常に物語は不気味な感じで進み、衝撃のラストシーンに向けて、伏線や謎や疑問が積み重ねられるようになっていました。
これから、そんな映画「パラサイト 半地下の家族」の絵や犬や時計回りやドラッグや計画の謎疑問を考察していきます!
パク・ダソンの絵の伏線
パク・ダソンの絵が伏線となっていました!
パラサイト観たひとにしかわからないこの絵すごい……😱#パラサイト #パラサイト半地下の家族 pic.twitter.com/yVrrpJBATv
— 🍧 (@kakigoorinohito) February 18, 2020
パク・ダソンの絵は、パク家の壁に飾ってあるものと、キム・ギジョンが美術心理学で分析した絵の2種類がありました。ここでは、前者を載せています。
そして、この2つの絵は、それぞれ、地下室に住むオ・グンセを表現する内容になっていました。
最初は、パク・ダソンが見たとされる幽霊として扱われていましたが、幽霊の存在がオ・グンセだと明らかになり、最後には、オ・グンセが地下から庭に出てくることになり、絵の伏線が回収されることになります。
パク家の壁に飾ってある絵を考察すると、晴天の緑の庭に、オ・グンセ(幽霊とされていた)がいて、テントがあります。そして、右下には、地下に続く階段のような地下室のような茶色ごちゃごちゃが描かれています。つまり、誕生日パーティーの日に、オ・グンセが現れることが示されていました。
同様に、キム・ギジョンが美術心理学で分析した絵についても、曇り空の緑の庭に、オ・グンセ(幽霊とされていた)がいて、刃物を持っています。そして、オ・グンセの頭は赤く染められ、右下には、地下に続く階段のような地下室のような黒色がごちゃごちゃが描かれています。つまり、オ・グンセが刃物を持って暴れることが示されていました。
このように、パク・ダソンの絵は伏線となっており、これからのパク家で起こるラストを予期するものになっていました。
更に、ここで、補足として、パク社長は、パク・ダソンが幽霊にあって、変な絵を描くことが、都合が良いと言っていました。このことから、パク・ダソンの絵を占いとして、パク社長は、ビジネスに応用していたことが予想されます。
本作においては、パク・ダソンは、スピリチュアルな力を持つ、人物だったのです。
3匹の犬が示すこと
3匹の犬が示すことを考察します!
3匹の犬は、ヨンギョの気持ちを示していたと思われます。
ヨンギョは、子供達と接することが苦手で、監視をすることで、親になっていると思っていました。夫にも家事など貢献できることができないでいました。
そのため、本作において、ヨンギョの心の拠り所はなく、ポンコツなのです。
しかし、3匹の犬には溺愛して、見事に、躾けることができていました。
このことから、ヨンギョは、コントロールできて、従順なものを好むことが分かります。
自分にはコントロールできないものには関心を見せないことが、示されたことになります。
ドラッグの疑問と意味
ドラッグの疑問と意味を考察します!
ドラッグの疑問と意味については、本作では、具体的に説明されることはありませんでした。
そのため、単純に、ラブシーンで使うためなのか、始まりの合図なのかは定かではありません。
しかし、ドラッグについて、他に使われたシーンと合わせて考えると、ここでの狙いが明らかになります。
それは、前の運転手をドラッグの使用を疑って辞めさせたことです。事実は、キム・ギジョンの計画だったのですが、車内でパンツが見つかったことです。
このシーンの発言と合わせると、ドラッグを使ったと思われる運転手は解雇して、ドラッグを使う我々は許される構図ができます。
つまり、貧富の格差だと言い過ぎだと思いますが、金持ちは司法をも操れ、許されるというエゴが捉えられることになります。
しかも、このことを、妻のヨンギョから発言したことは、恐ろしいですね。
時計回りの謎と意味
時計回りの謎と意味を考察します!
#パラサイト
パク社長に寄生しているのは半地下の家族とリスペクト夫妻だけではなく、美人だけど家事すらできなくて騙されやすい奥様もそうなんだよなあ
他にも誰が何にパラサイトして生きているのかを考えるのも面白い作品ですね pic.twitter.com/FgLUANvoei— さんかく (@dashi56133180) February 14, 2020
時計回りは、パク社長とヨンギュのラブシーンで使われたセリフでした。
多くの人の解説を見ると、左回りや右回りなど深く考察されている方が多かったのですが、個人的には、単純な「始まりの合図」であったと思いました。
時計が回るということは、時間が始まることを意味します。
つまり、ラブシーンを始めるよという、二人の合図であったと思いました。
このシーンにおいては、時計回りよりも、運転手のキム・ギテクの前で、本音(におい)を暴露するのが重要な要素でした。
計画の意味
計画の意味を考察します!
本作において、計画については、キム・ギテクとキム・ギウが、対比的に描かれていました。
無計画を信条とするキム・ギテクと、計画を信条とするキム・ギウです。
そして、それぞれの流れを纏めると、全てはキム・ギウの計画のおかげで上手くいっていました。しかし、計画外のことが生じて、キム・ギテクの無計画で行動をし始めます。そのせいで、最後は、キム・ギテクはパク社長を刺してしまい犯罪者となり、キム・ギウは後遺症を受けることになります。
このことから、全ては、無計画を選択したことが災いをうんだことが分かります。
仮に、計画外のことが生じた際に、キム・ギウが新しい計画を考えていれば、展開は変わったかもしれません。あの場面で、自分を信じることができずに、父親の無計画にすがってしまったのが、キム・ギウの失敗だったといえます。
また、最後に、キム・ギウは、それを反省して、新しい計画について触れます。
このことは、キム・ギウが無計画であることを反省して、計画の重要性を再度認識したことになります。
つまり、計画の意味することは、最後まで、考え抜かないと、失敗するということだと捉えられました。
まとめ
映画「パラサイト 半地下の家族」の伏線を考察しました!
全てのことに意味がある作品で、とても楽しめたと思います。
今回紹介した他にも、伏線や謎は多くありましたので、それぞれ、ご自身で考察すると面白いと思います。
ぜひ、本作は、何度見ても、新しい発見があるので、楽しんでくださいね♪
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