映画『マスカレードホテル』で山岸と犯人の部屋が分かった理由を解説します。
部屋が分かった理由は、何度も繰り返し描写されていたあるアイテムが関係していました！
映画を見ていた際は、怪しい描写ではありましたが、何の意味があるのか全く分かりませんでした。それが、最終的な伏線になっているなんて、東野圭吾さんの作品は面白いですね♪
本作は、誰が犯人か最後まで分からない演出になっており、全員が怪しくて楽しめましたね。恥ずかしいですが、警察内部の犯行で能勢が犯人だと最後まで疑っていました。それは違った結末になっていますが、それくらい全員が怪しく感じて、楽しめる内容になっています。
少し話はズレてしまいましたが、これから、部屋が分かった理由に文鎮の向きが関係していたことについてお話します。
以下では、犯人に関わるネタバレもしていますので、ご注意ください！
山岸が犯人に捕まってしまったシーン
まず、部屋が分かったシーンについて解説します。
新田含めた警察は、結婚式の花嫁が殺害されてしまうと予想していました。
そんな中、山岸は女装をした男性を見つけて、新田に知らせます。
新田は警察内に共有し、その人物をマークします。そして、花嫁が式場に向かう通路で、女装をした男性を捕まえます。しかし、その女装をした人物は真犯人からの依頼で、手紙を運んでいただけでした。
そしてすぐに、新田に能勢からの電話が届きます。そこで、新田は真犯人の狙いが山岸であったことに気づきます。新田は山岸を探しにフロントを訪れます。しかし、山岸は大切なお客様との約束として、片桐（かたぎり）の対応をしていました。
狙いは、最初から山岸を殺害することで、片桐が犯人だったのです。
山岸は片桐の狙いを知らずに、複数の部屋を控えていました。その全てのルームキーを貰い、新田は部屋を探し始めます。
新田が部屋を探している中、片桐は山岸を捕まえて、今回の事件の動機が過去のホテル対応にあったことを伝えます。そして、注射で山岸を殺そうと、絶体絶命のピンチを迎えることになります。
部屋が分かった理由は文鎮の向き？
片桐が注射で山岸を殺そうとした直前に、新田が無事に部屋を見つけて、逮捕することに成功します。殺人を未遂で防ぐことができました。山岸も無事で一件落着となります。
ここで、何で、新田は部屋が分かったか、疑問に思った方は多いでしょう！
それは、映画内で描写されていましたので、以下で解説します♪
新田が部屋が分かった理由は、文鎮の向きが違っていたからです。
新田が訪れた部屋の文鎮（ペーパーウェイト）はズレていました。
物語の序盤から、ホテルのルールとして、文鎮は正しい位置にすることが徹底されていました。
最初は、物語の序盤で、山岸と新田が客の部屋を訪れた際、文鎮がズレていたのを山岸が正していました。このシーンで、ホテルのルールとして、文鎮を正すことが伏線となりました。
その後、新田が元教育実習生のクレーマー対応をしていた時、新田は自ら文鎮を正すことをしていました。つまり、このシーンで、ホテルマンとして新田は、文鎮を正すことを学んで理解していたことになります。
そして、今回のシーンにつながります。誰もいない部屋に入った新田でしたが、チェックイン前の部屋で文鎮が動いていることはおかしいので、部屋の異変に気づくことができました。その違和感で、その部屋に山岸と片桐がいることを見破り、無事、部屋を探し出すことができました。
纏めると、新田が犯人の部屋が分かったのは、文鎮のズレに気づけたからです！
物語の序盤から怪しいとは思っていた演出でしたが、全てはこのシーンのための伏線だったことは驚きました♪
因みに、原作では、この文鎮と部屋の香りが、部屋を見つけた理由になったようです。未だ、原作は読めていないので、その違いも確認できたら面白いと思いました〜
まとめ
映画『マスカレードホテル』で、新田が山岸と犯人の部屋が分かった理由を解説しました。
部屋が分かったシーンは、場面展開がかなり早く描かれていたので、見逃してしまった方もいると思いますが、もう一度見ていただければ、細いですが伏線になっていたことは分かります。
また、文鎮が伏線になったことは良かったなと思いました。
本作では、文鎮との関わり方で、新田や山岸の心情が描かれていた部分もあります。
山岸が文鎮を正すことで、ホテルマンとしての細部へのこだわりと言ったプロ意識が表現され、新田が文鎮を正すシーンではホテルマンとしてプロ意識を持ち始めた心情が表現されていました。
たかが、文鎮を正すシーンと思っていた方は多いかもしれませんが、こだわりのある演出だったことを、ここでは伝えられたかなと思います♪
他にも見所やトリックは多いので、このシーンが表現していた意図を何か考えると、もっと楽しめる作品です！
もうご覧になってしまった方も、犯人が分かった上でも面白いと思います♪
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